「つい陥りがちな創造的回避とは?」
前回、「自分の価値観を明らかにする」を
お伝えしました。
はっきりとした価値観は、あなたが「目的
地」に向かうための鮮明な動機です。
ビジョンを描き、かつ価値観をはっきりさ
せれば、あなたはもう、目的地を目指すの
に「~しなければならない」とは考えずに
つねに「~したい」と思うようになります。
じつは、何かを「したい=want to」という
思考ほど重要なものはありません。
なぜなら、、「したい」という意識は、
強烈な創造力を生み出すからです。
いっぽう、「しなければならない=
have to」という意識は、人間にそれを
するように仕向けるのではなく、逆に
逃避や回避の行動をとらせます。
これを創造的回避といいます。
人間は「しなければならない」と考え
ると、それをしなくていい理由を潜在
意識がいくらでも創り出してしまいま
す。
例えば、あまり好きじゃない人と会わ
なければいけない時、「急遽いけなく
なってしまった言い訳」などを考える
ようになります。
これが創造的回避です。
このような創造的回避は、繰り返す度
に「無意識」に蓄積されていき、自動
的に処理されてるようになります。
「しなければならない」という考えは、
潜在意識の力によって、その人を現状
にとどまらせるように働くのです。
しかしながら、あなたが現状を抜け出
して自らが目指す「目的地」に向かう
ことは、もはや「しなければならない」
ことではありません。それは、あなた
が「したい」ことにほかなりません。
そのためにあなたがとる必要な選択と
行動は、そのすべてが「したい」「選
ぶ」「好む」という気持ちから起こす
ことができます。
ポジティブな動機を持てば、問題の解
決、対立の解消、満足できる最終結果
というポジティブなイメージが潜在意
識に刷り込まれます。
このことが、最終的な結果のイメージ
を満足感、達成感、喜びの感情と結び
つけ、目標達成を楽しいものにしてく
れるのです。