「私らしくない!自分らしくない!」
私たちは毎日、非常に多くの自己対話
を行っています。
それらの自己対話が、失敗を何度も
繰り返すのと同じくらいの大きな
インパクトを持っています。
マイナスの自己対話が多いのは、
ほめられるより叱られることが多い
ことからも分かるように、他者から
の言葉がマイナスであることが多く、
それにもとづいてマイナスの自己
イメージができているからですが、
機能脳科学的に見てもそれは自然の
帰結です。
人間の学習は失敗から生まれるから
です。生命を維持するために同じ
失敗を繰り返さないように、脳は
失敗体験を強く記憶します。
もともと私たちは、ポジティブな
記憶より、ネガティブな記憶の方が
強く残るようにできているのです。
しかし、言語とイメージを活用すれば
ブリーフシステムを変えることは可能
です。
ほっておくと記憶も自己イメージも
自己対話もマイナスでネガティブな
ものにかたよるのですから、意識的に
ポジティブな自己対話をしていく
必要があるのです。
私たちは失敗をすると条件反射的に
「しまった!」
「最悪!」
などとマイナスの自己対話をしています。
それによって「失敗した最悪な自分」
という自己イメージを強めてしまい、
自己評価を下げてしまいます。
ですから、失敗の事実は認識しながら、
失敗によって自己評価を下げない
ということが大事になります。
失敗したときに
「しまった!」「最悪!」
「自分がダメだから失敗したんだ」
と思わないこと。
ただ「自分らしくないな」と思えば
いいのです!
自己評価が高く保ったまま、
「こんなのは自分らしくない。
もうしないぞ」と考えます。
これはそのまま他人への言葉がけ
でも同じです。
失敗した他人に対して、
「君らしくないよ。ほんとは
もっとできるんだから」
と言えば、その人は自己評価を落とす
ことなく失敗から学ぶことができます。