「失敗体験は二度と思い出すな!」
私たちは日々、自己対話によって、
自己イメージをさらに強固なものに
しています。
私たちは1日におよそ100回、
自分を定義する言葉を口にしたり、
心の中で発したりしていると言われ
ています。
「オレは人見知りだからなあ」
「アタシは根気がないしなあ」
といった具合に。
そうした自己対話がどこから出て
くるのかというと、自己イメージ
から出てきているのです。
自己イメージから出る自己対話が、
自己イメージとブリーフシステム
をさらに強固なものにします。
ブリーフシステムとは、自己イメージ
から生まれた信念(ブリーフ)にもと
づいて思考や行動が決定されていく
ことを指します。
自己イメージに沿って自己対話が
行われ、自己イメージとブリーフ
システムがますます固定化します。
このように、私たちは言語で強力な
しばりを受けています。
「自分は〇〇な人間だ」
という信念は、
「言語」
「イメージ」
「情動(感情)記憶」
の3つの要素でできています。
例えば、上司に怒られたときのことを
思い出して、
「あのときは最悪だったな・・・」
と自己対話をした途端に、必ずそのとき
の「怒られている自分」というイメージ
と「みじめな自分」という感情の記憶が
セットになって立ち現れます。
そのとき脳では。失敗をもう一度体験
したのと同じ臨場感が生まれます。
つまり、実際にそれが起こっている
場面に身をおいているような生々しい
感覚を感じるのです。
ですから、失敗体験を何度も思い出す
性格の人がいますが、そのクセは絶対
にやめるべきです。
百害あって一利なし。
失敗体験は反芻のゴミです。
次回、自己対話をどうしたらいいのか?
をお伝えします。