「人間は感情から強い支配を受けている!」
なぜ私たちは感情の支配を受けるのか?
感情をつかさどるのは大脳辺縁系(古い
脳)の偏桃体と呼ばれる場所です。
偏桃体は生命を維持していくために
必要な感情をつかさどっており、
本能的な恐怖や嫌悪、悲しみなどが
それにあたります。
感情の支配を受けている状態を
「感情にひたる」と言いますね。
実は、「感情にひたる」ことほど
あなたにとってむだなことは
ありません。
なぜなら感情とは、環境の変化
によって生じる生体反応にすぎ
ないからです。
ホメオスタシス(恒常性維持機能)
の中でも抽象度が低い活動です。
あなたが振り回される感情は、
すべてが単なる生理反応です。
このような、感情に振り回されて
しまっている人を「抽象度が低い」
といいます。
別の言い方をすれば、「抽象度」を
「視点の高さ」ととらえるとわかり
やすいです。
「抽象度が高い=視点が高く、視野が広い」
となります。
抽象度が低い人は感情に支配されている
のです。
では「抽象度が低いと感情に支配される」
のはなぜでしょうか?
抽象度が低い人は、視点が低いのです
から、例えば、今この瞬間の「会社で
イライラさせられている自分」のこと
しか見えていません。視界が狭いのです。
したがって、イライラするようなことが
あると、感情に頭の先までつかって
しまいます。
つまり、感情に支配されてしまうのです。
感情に埋もれないためには、抽象度を
上げる、つまり視点を上げて自分を
客観視し、視界を広げていくことが
重要なのです。
とはいえ残念ながら多くの人は、目先の
情報に追われ、整理することなく
生きています。
つまり、非常に抽象度が低い状態で
生きています。
だからこそ、私たちは感情に振り回され
るというゴミを最初に捨てなければ
ならないのです。
では、感情というゴミを捨てるには、
どうすればいいのでしょうか?
「ゴールを持つことです!」
そして、常にゴールのために行動する
ことです。
ゴールを持つとそれに合わせて視点が
上がります。つまり抽象度が上がります。
そうすれば、そのゴールの実現に
マイナスな感情に振り回されることは
ありません。
それが、ゴールを持っている人の強さ
なのです。
ゴールがないから、あなたの一瞬一瞬が
ゴールのためではないから、感情に振り
回されてしまうのです。
感情は悪いものではありませんが、
振り回されないことです。
そのために、ゴール設定が大切なのです。