「セルフトークが
自己イメージをつくる」
もしも、セルフトークが否定的で
破壊的なものだったら、どんなこと
になるでしょうか?
例えば、小さな子供が、親から
「あなたはバカだから・・・」
「人前では恥ずかしいことをしないで」
ということを日常的に言われたとします。
子供はこれを真実として受け入れ、
「ぼくはバカな人間なんだ」
「ぼくは人前で恥ずかしい人間なんだ」
と思って行動を自ら制限するように
なります。
しかし、これは親にとっての「信念」を
子供に突きつけているだけで、いわば
親にとっての真実というだけの話です。
本来ならば本人が認めさえしなければ、
何の問題もないのです。
言葉は簡単に人に影響を与えます。
私たちは簡単に言葉に左右されてしまう
のです。
つまり、私たちはすでにセルフトーク
によって形成られた人間だということです。
セルフトークによって形作られた自分を
「自己イメージ」と言います。
たとえ、言われたのがたった一回であった
としても、情動記憶として強く心に
残っていれば、何度もセルフトークに
よって繰り返してしまい、「自己イメージ」
を作り上げてしまいます。
また、独り言や口癖や頭の中の自問自答
なども重要なセルフトークです。
「あ、また失敗しちゃった」
「やっぱりうまくいかなかった」
などといった言葉は、失敗するのが
当たり前の自分という自己イメージを
強化してしまいます。
日々、セルフトークにも細心の注意を
はらうのが必要なのです。