「無意識はうまく行き過ぎても
気に入らない」
「創造的無意識」には、4つの機能が
あり、今回は②「矛盾を解決する」を
説明しましょう。
「創造的無意識」は、「無意識」に
保存されたリアリティを基準に、い
つも私たちを観察しています。
「自分らしく振舞っているか」
「普段通りなのか」
というように、五感を通して、実際
の行動や状況について、リアリティ
を基準に観察しているのです。
そして、知覚した情報と「無意識」
のリアリティとが異なれば、その
矛盾を解決しようとします。
問題は、これが良いことなのか、
悪いことなのか、という点です。
例えば、ある日、銀行に行って
預金残高が大幅に減っていたら、
あなたはどうしますか?
たぶん、使いすぎたのでしょう。
そうなった場合、出費を控えめに
したりするはずです。
つまり、普段通りの「基準」に戻そ
うとするのです。
そもそも、「無意識」に記録された
リアリティは、自分にとっての「あ
るべき姿」です。
いつもより良い結果が出たなら「そ
のまま行こう、上り詰めていこう」
と通常思います。
ところが、無意識はここでも「普段
どおりの基準」を最良と判断するの
です。あなたの意思とは反して、無
意識が勝手に修正するのです。
良い結果が出ると、周囲の人は褒め
てくれたり、期待したりします。
それに耐えられず、プレッシャー
をかかえ自然に元に戻ってしまう
のです。
こういった「無意識」の自己調整
機能を「セルフレギュレーション」
といいます。