「外側を変えられなければ
内側を変えてしまう」
心理学に、認知的不協和という言葉
があります。
これは、人が認知している自分の内側
の現実と外側の現実に矛盾が生じた時
に、その不協和を解決しようとする心
の作用のことです。
人間は、混乱なしに2つの対立する事柄
をブリーフ(信念、思い込みなど)とし
て持つことはできません。
自分の内側の現実と外側の現実が合わな
くなると、どちらか一方に合わせてリア
リティをつくり変えてしまうのです。
例えば、見の前のテーブルの上に財布が
あるのに、「財布をなくした」と思い、
あわてた経験はないでしょうか。
「たへんだ!財布がない!」という強烈
な思いがリアリティになると、それが目
の前にあっても見えなくなります。
自分の中のリアリティによって、スコト
ーマ(心理的盲点)が生み出されます。
財布がないという内側の現実に、外側
を合わせるわけです。
同様のことは、仕事においても日常的
に起こっています。
「仕事はいやだ」「定時まで我慢すれ
ば、後は自分の楽しい時間だ・・・」
という言葉を自分に対して繰り返し語
っている人は、仕事を苦痛に感じるも
のしか見えなくなります。
職場で、喜びにつながる物事に気がつ
かない状況が生まれるのです。
なぜなら、そのように設定されたマイ
ンド(脳と心)がスコトーマ(心理的
盲点)を生み、その設定から外れた情
報を見えなくさせるからです。
マインド(脳と心)の内側にある今の
現実を変えることによって、マインド
の外側の現実の変わることになります。
つまり、「未来のゴールの世界のリア
リティ」を「今ある現実のリアリティ」
よりも高めることによって、あなたが
感じる不協和が、ゴールの世界を達成
するように導いてくれるということで
す。
内側のリアリティが変わらなければ、
私たちの人生は変わりません。
そして、内側のリアリティはすべて
過去からできています。昨日までの
重要なものでできあがっているので
す。
しかし、そのままでは過去を生きて
いるのと同じことです。
ですから、一刻も早くあなたの内側
のリアリティを変える必要があるの
です。