「コーチ」とは「馬車」を語源としています。「馬車」は目的地に向かいたい人を乗せて、目的地まで連れて行く乗り物で、ここから転じて「目的地に向かいたい人を目的地まで連れて行ってくれる人」をコーチと呼びます。「コーチング」は、コーチが行う活動を指します。「コーチ」はクライアントのゴール達成をサポートします。
『みなさんはコーチングはどういったものだとイメージしてますか?』
より高いゴールをコミットさせる手法とか、新たな行動を起こさせる手法とか、
考え方を変える技術などと思っていませんか?
一方で、「仕事のマネジメントではコーチングは使えませんよ・・・」
こんな声を聞くこともあります。あなたの組織やチームではどうでしょうか?
「コーチングは使えない」という人の話を聞くと、次のような不満がよく出てきます。
「コーチングを導入しましたが、業績があがりません」
「コーチングをしてますが、部下の行動・態度は変わらないんです」
実はこういう方々は、コーチングを誤解しています。コーチングの肝心なところに焦点を当てていないので、「使えない」という結果になってしまうのです。
『あなたは今よりよくなりたいために、努力をしてますか?』
もし「はい、私は必死に努力しています」と答えた人は、会社の上司に「努力が足りない」と言われたり、有名な先生の書いた本の中にあった「自分を磨いて成功することが人生の目的・・・」などという言葉が頭の中に刷り込まれているかもしてません。
実はこうした考え方を信じ続けていると、いつまでも今より幸せにはなれません。
しかし、「ある方法」によって、幸せになるための道を歩んでいくことが可能となるのです。
それは、「マインドクリエイトコーチング」を実践することです。
「コーチング」とは、簡単に言えば、人生を豊かにするためのものです。
それは、決してビジネスコーチングという狭い枠内で、仕事のできる部下を育成するためだけのシステムでもないし、仕事を効率化するために教える部下指導法でもないし、また人と人とのコミュニケーションを円滑化させるためだけの技術でもありません。
そもそも、コーチングのファーストステップは、クライアント(相談者)が自分自身で外せないスコトーマ(盲点。詳しくは後述します)を見つけてあげること、もしくはその人の「ゴール」を探し出すサポートをしてあげることと言っていいでしょう。
したがって、ビジネスで仕事が遅い部下にこうすればもっと効率的にできると気づかせたり、部下に対しての指示・命令はこうやればスムーズにいくなどの具体的なスキルとは違うのです。
「コーチング」とは何かがわかれば、あなたはあらゆる場面で、この理論と考え方をフルに活用することができるようになります。
仕事上でも、人生に悩む人に対してでも、子どもへの教育でも、家族間の関係、色々な人間関係でも、さらに自分自身に対しても、活用することができます。
「コーチング」は本来、自己実現のためのものです。自分で決めたゴールを目指して、それを実現するために豊かな人生を送ることができるのです。
そして、ゴール次第では、世界平和へ貢献するのです。
『すべての変化は内側からはじまって外側に伝わる』
人間のすべての変化は、まずイメージの世界で生まれて、それがやがて物理世界に伝わるのです。言い換えると、マインド(脳と心)からはじまって、行動に現れていくと言えるでしょう。まずは、マインド(脳と心)の使い方を学び、変えることからはじまるのです。
※「スコトーマ(Scotoma)」とは
心理的盲点のことをいいます。盲点を表すギリシャ語で、もともとは網膜に画像が映らない部分を示す眼科用語でした。脳には重要だと判断した情報だけを認識し、それ以外を遮断するRAS(ラス:Reticular Activating System)という機能があります。
すなわち、重要でない情報であるため遮断され認識できない情報が盲点のように見えなくなるのです。スコトーマは視覚情報だけでなく、聴覚情報、触覚情報など全感覚情報を含みます。
例えば、目の前にあっても見つけることができない場合があります。家から出ようとして、実は目の前に鍵があるのにも関わらず、見つけることができないことは多くの人が経験していると思います。それは、強い思い込みが障害となって、見える範囲を作り出したことが原因です。これがスコトーマです。